H3ロケット、またもや暗転!「日本の夏」が引き起こしたまさかの悲劇
日本の宇宙開発の未来を担うはずだったH3ロケットに、またしても暗雲が立ち込めた。昨年12月に打ち上げられた8号機は、準天頂衛星「みちびき5号機」を軌道に投入できず、失敗に終わった。JAXAによる原因究明が進む中、衝撃的な事実が明らかになった。「日本の夏」の高温多湿が、まさかロケットの命運を分けるとは、一体どういうことなのか。
繰り返されるH3の試練:8号機、痛恨の失敗
2025年12月22日、準天頂衛星「みちびき5号機」を搭載し、種子島宇宙センターから飛び立ったH3ロケット8号機。しかし、第2段エンジンの2回目の燃焼が正常に立ち上がらず早期に停止し、衛星の軌道投入に失敗した。この痛恨の事態に、日本の宇宙開発関係者は再び深い失望に包まれた。2023年3月の初号機失敗に続く、H3ロケットにとって2度目の大きな試練となった。
衝撃の原因判明:「日本の夏」と接着剤の吸湿
JAXAのその後の調査で、8号機の失敗原因が「衛星搭載アダプタ(PSS)」の製造過程における問題である可能性が高いことが判明した。具体的には、衛星をロケットに固定する台座の接着部分で剥離が生じていたという。
この接着剥離の背景には、驚くべき事実が隠されていた。JAXAの報告によると、問題のあった衛星台座部分は、夏季休暇期間中に空調が切られた高温多湿の環境下で保管されていたという。部品の接着作業が、これまでのH3機体が多く行っていた1月から4月ではなく、高温多湿の8月から9月に行われたことも判明している。特に、作業日の絶対湿度は通常よりも高かったことが記録されており、JAXAの試験では、空気中の水分を吸収することで接着部分の強度が約25%も低下することが確認された。打ち上げ時の衛星カバー分離の衝撃が、この脆弱になった接着部分の剥離を拡大させ、台座の破壊につながった可能性が高いとみられている。
過去に成功した2号機も9月に作業が行われていたが、搭載衛星が8号機の4.8トンに比べて2.6トンと軽かったため、問題が顕在化しなかったとの見方も示されている。
過去の教訓:試験機1号機のトラブル
H3ロケットは、今回の8号機以前にも一度、大きな失敗を経験している。2023年3月7日に打ち上げられた試験機1号機は、第1段エンジンの燃焼は成功したものの、第2段エンジンが着火せず、軌道投入に失敗し、指令破壊された。この時の原因は、第2段エンジンの電気系統で発生した過電流と特定されており、文部科学省の報告書では、長年の実績を重視しすぎたことや、対策・確認の不足が背景にあったと指摘された。JAXAはこれを受け、2号機以降に向けて3つの過電流発生シナリオ全てに対策を講じ、その結果、2号機は成功を収めていた。しかし、今回の8号機では、また別の要因が浮上した形となる。
SNSの反応
今回の「日本の夏」が原因という分析に対し、SNSでは様々な声が上がっている。
- 「H3ロケット失敗原因は「日本の夏」?接着剤の吸湿で強度低下との見方 JAXAが報告newsdig.tbs.co.jp/articles/-/255…「夏季休暇期間に台座を保管する建物の空調が切られ高温多湿の環境下で保管されていた」 …なるほどそういう原因か。それにしてもよく突き止めたな。なんでも記録しておくもんだなぁ。Keiichiro SAKURAI@kei_sakurai3077昨日 19:48」
- 「良いニュース。従来は、新工法の履歴管理がされていないという報道だったけど、温度湿度の記録だけはあったから再現試験ができたと。H3ロケット失敗原因は「日本の夏」?接着剤の吸湿で強度低下との見方 JAXAが報告(MBC南日本放送)#Yahooニュースnews.yahoo.co.jp/articles/63f44…せきたく|さんぽ用@gatetable34分前」
- 「H3ロケット失敗原因は「日本の夏」?接着剤の吸湿で強度低下との見方 JAXAが報告 | TBS NEWS DIG (3ページ)newsdig.tbs.co.jp/articles/-/255…小森健一@Pq8oe7QHjgQkUQ718:27」
原因が特定されたことへの安堵と、詳細な記録が残されていたことへの評価が見られる一方で、日本の気候条件がロケット製造に与える影響の大きさに驚きの声も上がっている。
今後の展望とJAXAの対策
JAXAは、今回の原因特定を受け、既に製造が完了している他の機体についても、保管環境や製造工程における影響を再評価し、必要な対策を講じる方針だ。日本の宇宙開発の自律性を維持するためにも、H3ロケットの信頼性向上は喫緊の課題となっている。今回の失敗を乗り越え、H3ロケットが日本の宇宙輸送の主力として安定した飛行を再開できるのか、今後のJAXAの取り組みに注目が集まる。